尿路結石予防に最適なキャットフードランキング
猫は人間や犬と比べて腎臓の働きが弱く、食べたものを分解することが苦手なことから尿路結石にかかりやすい動物です。
尿路結石とは「腎臓や尿管、膀胱、尿道の中に結石ができる病気」で、おしっこの時に泣き叫びたくなるような痛みを伴います。
猫がかかりやすい尿路結石には、
- ストルバイト結石
- シュウ酸カルシウム結石
- 尿酸塩結石
の3種類がありますが、その中でも特にストルバイト結石にかかる猫が圧倒的に多く、尿路結石の約8割がこのストルバイト結石と言われています。
ストルバイト結石は主に、膀胱や尿道が細菌で感染してしまい、尿のphがアルカリ性に傾くことで起こる症状です。
ストルバイトとは、体内に存在する「リン酸マグネシウムアンモニウム」という物質のことで、通常は弱酸性の尿によって溶解されますが、phがアルカリ性になってしまうことで溶解することができず結石ができてしまうんですね。
原因は「マグネシウム」「リン」「カルシウム」などのミネラルを多く含む食べ物を過剰に摂りすぎることが影響しています。
これらのミネラル類は、尿中のたんぱくや細菌と結合しやすい特性をもっているので、過剰に摂取することでphがアルカリ性になってしまうんです。
治療は食事療法が一般的で、phを中性に近づけるために約4~6週間程食事制限が必要になってきます。
この時に食べさせるのは、ミネラル類が少ないキャットフードを与えるのがポイントで、過剰に摂取しすぎたミネラルを正常に戻す必要があります。
しかし、ミネラル類というのは普通の猫の場合、骨や歯、神経の形成に大事な栄養素でもあるため、スーパーやホームセンターで売られているフードはミネラル類が多く含まれているものがたくさんあります。
それを知らずに食べさせていて愛猫が尿路結石になってしまったということはよくあることなんです。
なので、食事療法で尿路結石を少しでも軽くしたいと考えている飼い主さんは、キャットフードにどんな原材料が使用されていて、成分分析の数値はどれぐらいなのかをきちんと見極めてあげることが重要です。
尿路結石におすすめなキャットフードの選び方
尿路結石予防に最適なキャットフードを見極めるためには、どんなキャットフードが良いのか知っておくことが大切ですよね。
上記でストルバイト結石の原因を解説しましたが、その原因を取り除き元気で健康な体を取り戻すには、
- ミネラル類の少ないフードを選ぶ
- 高たんぱくなフードを選ぶ
- 水分量が多いフードを選ぶ
この3つを満たしているキャットフード選んであげることが大事になってきます。
ミネラル類の少ないフードを選ぶ
前述したように、ストルバイト結石の一番の原因は「リン」「マグネシウム」「カルシウム」などのミネラル類を過剰摂取してしまうことで、尿のphがアルカリ性に傾き、結石ができてしまうというものです。
なので、尿路結石を予防・治療するために与えるキャットフードはミネラル類が少ないフードを食べさせることが鉄則になります。
実際に、病院で処方される療法食もミネラル(リン)が0.6g~0.9gに調整されたものを食べさせることが多いので、自分でフードを購入する際はこのミネラル値を基準に選んでみるのが良いでしょう。
高たんぱくなフードを選ぶ
猫にとっての必須栄養素はたんぱく質ですが、実は高たんぱくなフードを食べさせることによって「おしっこの量が増加する」ということが、麻布大学獣医学部と日本農産工業株式会社研究開発センターがおこなった実験で分かっているんです。
健康な成ネコ8頭を用い、1期3週間のswitch-back法により実施した。
実験食は粗蛋白質含量が乾物当たり29%(対照食)および55%(高蛋白食)の2種類のドライフードとした。
高蛋白食給与により尿pHが低下する一方、飲水量には差がなかったにもかかわらず尿量が増加した。
「ネコにおける高蛋白食給与が尿中ストルバイト結晶数ならびに尿不溶性有機成分濃度に及ぼす影響」
尿路結石を早く改善するためには、おしっこの量と回数を増やして、体内に溜まったストルバイトを外に排出することが重要ですが、高たんぱく質のフードを食べさせることによって、尿量を増やすことが可能なうえ、猫の必須栄養素を摂り入れることができるので一石二鳥と言えます。
水分量が多いフードを選ぶ
これはまさしく尿量を増やすという目的です。
総合栄養食として毎日与えているごはんはドライフードという愛猫家が多いと思いますが、乾燥されたドライフードの中にも水分は含まれています。
もちろん、キャットフードとは別に水を飲ませることが一番良いですが、水をあまり好まない猫にとって、フードに含まれている水分量というのはとても重要になります。
ほとんどのフードにはパッケージの裏に水分量が記載されていますので、水分の含有量が多いものを選ぶということも、尿路結石予防には大切です。
尿路結石におすすめなキャットフード成分値比較表
尿路結石を予防するためにはどんなキャットフードを選べば良いか分かったと思いますが、当サイトでおすすめしている尿路結石予防に最適なフードは、どんな成分値になっているのか見ていきましょう。
リン | カルシウム | マグネシウム | たんぱく質 | 特徴 | |
---|---|---|---|---|---|
1位「ファインペッツ」 | 0.68% | 0.7% | 0.06% | 32% | 消化吸収率87% |
2位「シンプリー」 | 1.32% | 1.89% | 0.13% | 37% | キナ酸 |
3位「ドクターズケア」 | 0.80% | 0.78% | 0.07% | 31.3% | 療法食 |
4位「ロイヤルカナン」 | 1.10% | 1.2% | 0.08% | 38.1% | 療法食 |
5位「モグニャン」 | 0.53% | 0.62% | 0.12% | 30% | クランベリー配合 |
上の表から分かるように、どの商品もミネラル類の数値が低く、たんぱく質量は30%以上と高たんぱくフードになっているので、尿路結石予防には向いているキャットフードだということが分かります。
特にマグネシウム量に関しては、一般的なキャットフードの平均が0.09%~0.13%に対して、平均値以下、多くても平均値内でおさまっているので、ミネラルの過剰摂取で起こるストルバイト結石の予防・改善にはどれもおすすめと言えるでしょう。
尿路結石予防におすすめなキャットフードランキング
ファインペッツ
尿路結石予防 | |
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容量/価格 | 1.5kg / ¥3,429(税抜) |
原産国 | オランダ |
メイン食材 | アヒル肉&ニシン |
対応年齢 | 全年齢、全猫種対応 |
尿路結石を予防するためにはマグネシウム類を減らす必要がありますが、ファインペッツは療法食としても役立つようにリンが0.68%、カルシウムが0.7%とかなり抑えて作られています。
マグネシウム類を少なくすることで、尿のphをアルカリ性から正常の中性に戻してくれる働きがありますので、尿路結石予防のキャットフードにはこのファインペッツをおすすめしますよ。
しかも今なら、通常サイズの1.5kgが「初回限定お試しパック」の1,000円(税抜)で購入できるというお得なキャンペーンをおこなっているので、愛猫に食べさせたいという飼い主さんは、ぜひこのキャンペーン中に試してみるのが良いでしょう。
シンプリー
肥満予防 | |
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容量/価格 | 1.5kg / 3,960(税抜) |
原産国 | イギリス |
メイン食材 | サーモン |
対応年齢 | 全年齢、全猫種対応 |
シンプリーも尿路結石予防に役立つように、マグネシウムが0.13%、カリウムが0.59%とかなり低く抑えられていますね。予防するには一番最適な含有量です。
しかも、ただマグネシウム量が低いだけではなく、アルカリ性になった尿酸値を正常な状態に近づけてくれる「キナ酸」も配合されているので、予防から療法までシンプリーひとつでカバーできます。
そして、通常マグネシウム量が減ってしまうと嗜好性が落ちてしまうので、猫ちゃんの食い付きが悪くなるという欠点があるのですが、シンプリーは猫が大好きなサーモンをメイン原材料で使用しているので、袋を開けた時の香りで食欲をそそり、美味しいと感じられる仕上がりになっているフードと言えます。
ドクターズケア
尿路結石予防 | |
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容量/価格 | 500g / ¥1,269(税込) |
原産国 | 日本 |
メイン食材 | トウモロコシ |
対応年齢 | 成猫用(他年齢対応有) |
ドクターズケアは、まさしくストルバイト結石予防に最適なキャットフードです。
そもそもドクターズケアは療法食として販売されているので、実際の病院でも利用されていますね。
成分量は、カルシウム0.78%、リン0.80%、カリウム0.63%、マグネシウム0.07%と通常のキャットフードよりも配合量が少ないのが特徴なので、尿路結石の療法食と言えばコレ!!という商品です。
ロイヤルカナン
尿路結石予防 | |
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容量/価格 | 1.5kg / ¥2,380(税込) |
原産国 | フランス |
メイン食材 | 肉類(鶏、七面鳥)、トウモロコシ |
対応年齢 | 猫種、年齢、体調によってさまざまな種類有 |
ロイヤルカナンは、アマゾンなどの商品レビューで「尿路結石予防に食べさせている」という愛猫家達の書き込みが多いことから4位にランクインしているキャットフードです。
トウモロコシなどの穀類使用や添加物が配合されているので、猫の総合栄養食としてはあまりおすすめできませんが、尿路結石に関しては消化吸収率が90%以上という高いため、一時的な予防食としてなら食べさせても問題ないフードでしょう。
モグニャン
尿路結石予防 | |
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容量/価格 | 1.5kg / 3,960(税抜) |
原産国 | イギリス |
メイン食材 | 白身魚 |
対応年齢 | 全年齢、全猫種対応 |
モグニャンは尿路結石予防に特化しているキャットフードというわけではありませんが、白身魚のDHAの作用で尿の濃度が濃くなってしまうのを防ぐ働きが期待できます。
猫が尿路結石にかかった場合、水をたくさん飲むように獣医さんから指示されることが多いですが、猫というのは自然で生きてきた習性から水をあまり飲まない動物です。
ということは普段の食事で対策をするしかないですが、モグニャンは高たんぱく低脂肪という特徴のキャットフードなので、チキンがメイン原材料の尿酸値が高くなりにくく、結石予防にも役立ちます。
【まとめ】尿路結石予防には1位のファインペッツがおすすめ
尿路結石予防におすすめできるキャットフードを紹介しましたが、総合的に見てやはり1位の「
ファインペッツ」が一番予防に最適だということが分かります。
尿路結石にかかった場合、療法食として「高たんぱく質なもの」「ミネラル類が少ないもの」を食べさせる必要がありますが、ファインペッツはリンとカルシウムの配合量が少なく、きちんとたんぱく質を摂取できるようメイン原材料にアヒル肉を使用していますので、この両方をカバーできるフードと言えるでしょう。
「療法食は何が良いの?」「日頃のごはんで予防をしておきたい」と考えている人は、ぜひ愛猫にファインペッツを食べさせてみることをおすすめしますよ。