銀のスプーン

総合評価
(1.3/5)
香料・着色料不使用 | |
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穀類の安全度 | |
ヒューマングレード | |
体型維持 | |
健康維持 |
銀のスプーンは、市販で売られているキャットフードの中でも定番と言える商品ですね。
販売元も「ユニ・チャーム株式会社」と生活用品や介護用品、ペット用品を取り扱っている大手の会社です。
ほとんどのドラッグストアやホームセンターに置かれていて、CMもバンバン流れているので、愛用しているという愛猫家も多いと思います。
また、ドライフードだけはなく缶詰やウェットフード、おやつまで手掛けている種類の豊富さも人気の秘密です。
そこで、そんな人気な銀のスプーンの中でも全成長段階用の「銀のスプーン 贅沢うまみ仕立て お魚・お肉・野菜入り」をピックアップして、特徴や原材料、安全性などを解説していきます。
銀のスプーンの特徴
銀のスプーンの特徴ですが結論から言うと、人気で定番のキャットフードなだけに残念な印象を持ちました。
原材料を見ると分かりますが、メインの食材は完全に穀類(グレイン)です。しかも種類がとても多いですね。
穀類を多く配合している目的としては「猫に食物繊維を豊富に摂らせてあげたい」か「商品を安く大量に生産したい」の2つが挙げられますが、銀のスプーンの価格と種類の豊富さを考えるとおそらく後者でしょうね。
ユニ・チャームペットの公式サイトに掲載されている銀のスプーンブランドのドライフードだけでも約15種類の商品が販売されていて、全てのフードに穀類がメインで使用されています。
つまり、猫にとって消化不良とアレルギーの原因に繋がる食材を大量に配合しているということです。
また、銀のスプーンは肉類に「チキンミール」や「ポークミール」「ビーフミール」といった副産物を使用しています。
幸い、何の肉のミールなのかはちゃんと記載されていますので、4Dミートといった粗悪な肉が使われている危険性は少ないですが、「人間が食べられない内臓」が使用されている可能性はあり、ヒューマングレードとは程遠い品質です。
もちろんミールと言っても肉は肉ですから、たんぱく質を吸収することはできますが、それでもプレミアムフードのように「骨抜きチキン生肉」や「乾燥チキン」の素材そのままが使用されているフードと比較すると、たんぱく質の良質具合や新鮮さは低いので、銀のスプーンはあまりおすすめできないキャットフードですね。
銀のスプーンの安全性
キャットフードの安全性を見るうえで、基準となるのは添加物の有無ですが、銀のスプーンには着色料がこれでもかと使用されています。
赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号と種類が多いですね。
着色料は言うまでもなく、猫にとって害になるもので健康維持のメリットは1つもないと断言できます。
しかもアレルギー発症や発がん性のリスクが高まることが分かっており、特に赤色102号はアメリカやカナダでは食品添加物としての使用が禁止されているほど危険なものなんですね。
着色料をキャットフードに使用している理由として「おいしそうに見える」という意図があると思われますが、そもそも猫には赤色を認識することができないため、着色料を使用している意味はまったくないんですね。
どちらかと言えばおいしそうに見せることによって「飼い主の購買意欲を上げる目的」の方が強いと考えられるので、猫の健康をきちんと考えてキャットフードを製造しているのか疑問です。
銀のスプーンの世間の評判
銀のスプーンの原材料や安全性は分かったと思いますが、実際に世間の評判はどうでしょうか?
良い評価としては、「食い付きが良い」「美味しそうな匂いがする」という声が多いですね。
素材自体はミールやパウダーといった副産物が使用されていますが、チキンや牛、豚、魚などあらゆる種類が使われているので、猫が興味をそそる香りを放っているのは確かですね。
悪い評価としては、やはり着色料などの添加物が含まれていることを気にしている愛猫家が多いです。
なかには「種類ばかり多くて、どこの工場で製造されているか分からないから安全性に確信をもてない」といった声もありました。
種類が多いということは、安価な原材料を使って大量生産していると考えられますから、新鮮な素材を使用してるとは言えませんね。
結論として、銀のスプーンは有名な商品なだけに「1度は食べさせたことがある」という愛猫家が多いですが、原材料や添加物の危険性を知って買い替える人が多いようなので、安全なキャットフードを求める人にはあまりおすすめできませんね。
銀のスプーンの人気の理由
銀のスプーンの特徴や着色料の危険性などを書きましたが、他のサイトを調べても銀のスプーンの危険性に関して言及している記事は多く見かけます。
最近ではキャットフードを新しく購入する際に、ネットを利用して評判や品質を調べる人も多いので、銀のスプーンの危険性などは一度は目にしたことがあるでしょう。
しかし、それなのに銀のスプーンの人気は衰えておらず、言わずと知れた定番キャットフードとして支持されているのはなぜでしょうか?
その理由として「価格の安さ」が挙げられます。
Amazonなどで調べてみると、内容量1.6kgに対して841円と1,000円以下で買える低価格フードです。
それもそのはず、メインの原材料に穀物を使用して肝心な肉類はミールで構成されているキャットフードなので、価格は安くなるはずです。
最近人気のプレミアムキャットフードと言われている商品は、肉類に「骨抜きチキン生肉」や「乾燥チキン」などそのままの素材が使用されていて、ヒューマングレード(人間が食せるレベル)の品質をもっているので、価格の違いに差がでるのは当たり前です。
もちろん、猫に毎日食べさせるものだから家計のやりくり上「少しでも安い物を」という考えはすごくよく分かりますが、愛猫が元気で健康に育つためには、安全性の高いキャットフードを選ぶことが大切です。
もちろんどんなキャットフードを選ぶかは飼い主さん次第ですが、銀のスプーンを総合的に見るとあまりおすすめできないキャットフードと言えるでしょう。
銀のスプーンの口コミ
口コミは 0 件です。
銀のスプーンの基本情報
販売元 | ユニ・チャーム株式会社 |
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容量/価格 | 1.6kg / 841 円(税込) |
定期価格 | なし |
原産国 | 日本 |
メイン食材 | 穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉) |
原材料 | 穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)、肉類(ビーフミール、チキンミール、ポークミール、チキンエキス、ササミパウダー)、油脂類、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、、鰹節、マグロミール、カツオミール、煮干パウダー、白身魚ミール、乾燥シラス)、ビール酵母、酵母エキス、野菜類(ニンジンパウダー、カボチャパウダー、ホウレンソウパウダー)、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、リン、亜鉛)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、着色料(二酸化チタン、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)、調味料、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス) |
成分分析値 | タンパク質29%以上、脂質16%以上、粗繊維3%以下、粗灰分7%以下、水分10%以下 |
対応年齢 | 全成長段階用 |