カルカン

総合評価
(1/5)
香料・着色料不使用 | |
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穀類の安全度 | |
ヒューマングレード | |
体型維持 | |
健康維持 |
カルカンと言えば、キャットフードメーカーで一番人気とも言えるブランドではないでしょうか。
販売元は「マースジャパン」という会社で、お菓子のスニッカーズやM&M’Sなどを販売している大手ですね。
カルカンは、30年以上もキャットフードの第一線を走り続けていて、種類も豊富なことが魅力です。
CMも放送されていることから、愛猫家に限らず知っている人も多いと思いますが、カルカンと言えば「パウチタイプ」や「缶タイプ」というイメージが強いですよね。
もちろんドライフードも販売されていて、子猫用からシニア猫用、肥満用や下部尿路用など幅広いキャットフードを取り扱っています。
そんな中から今回はカルカンの中でも王道商品「カルカン チキンと野菜味」の特徴や原材料、安全性をリサーチしたいと思います。
カルカンの特徴
有名なので期待していたのですが、カルカンの原材料を見ると、至って普通の市販キャットフードという感じです。
メインの原材料は穀類(トウモロコシ、小麦)で、猫に大事な肉類には「チキンミール」や「チキンエキス」といった副産物と思われる素材が使用されていますね。
しかも「家禽類」といったアバウトな表記までありますね。
家禽というのは「肉・卵・羽毛などを利用するために飼育する鳥の総称」ですが、カルカンに関しては何の家禽肉を使用しているのか分からないため、4Dミートを使用している可能性も大いに考えられます。
安全性が高く品質の良いキャットフードならばきちんと「チキン」や「ターキー」などと記載していますよね。
また、猫に一番重要な栄養素は「動物性たんぱく質」ですが、見当違いの植物性たんぱく質が配合されています。
「同じたんぱく質なのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、動物性たんぱく質は猫の健康に必要な必須アミノ酸がすべて含まれているのに対して、植物性たんぱく質は必須アミノ酸がいくつか欠けているんですね。
しかも、アミノ酸含有量も動物性に比べて少ないというデメリットがあります。
つまり猫の体に必要なたんぱく質を植物性だけでは上手く合成することができないので、筋肉組織の構成や成長が正常に働かないということも出てきます。
猫はたんぱく質を人間の5~6倍も吸収すると言われていて、どれだけ重要な栄養素なのかということが分かると思います。
もちろん加工技術が進んでいる現代では、植物性たんぱく質でも十分な栄養が摂れるという考えもできますが、猫が本当に必要としているのはどちらかというのを考えたら答えは一目瞭然ですよね。
このことから、カルカンは品質が高いキャットフードとは言えず、愛猫に毎日食べさせることを考えたらあまりおすすめできませんね。
カルカンの安全性
市販のキャットフードには着色料や酸化防止剤などの添加物が使用されている商品が多いですが、カルカンも同じです。むしろ、他のキャットフードよりも添加物は多いと言えます。
酸化防止剤には発がん性のリスクが懸念されている「BHA」「BHT」が使われていて、着色料もアレルギーと発がん性の要因に繋がる「赤102号」「青2号」が配合されています。
まぁ、ここまでは一般的な市販キャットフードとあまり変わりはないですが、カルカンはこれに加えて保存料の「ソルビン酸K」も使用されています。
ソルビン酸Kは防腐剤として使われている添加物で、フードが腐るのを遅らせてくれることから、食中毒の危険性を低減してくれる添加物とも言われています。
添加物としては比較的安全で世界中で広く使用されているものですね。
ただ、安全と言っても添加物が入っていないに越したことはないですし、着色料や酸化防止剤にしても「使用基準以内であれば、特に問題ない」と判断している人もいるようですが、愛猫の健康を考えるのなら、無添加のキャットフードの方が良いですよね。
カルカンは知名度が高く、価格が安いことから、愛用しやすいメリットはありますが、安全性が高いキャットフードとは言えません。
カルカンに異物混入?自主回収を発表
2017年3月30日にカルカンを販売している「マースジャパン」はウェットフードの「カルカン パウチ 8歳から しらす入りまぐろ 70g」にビニール状の物質が混入した疑いがあるとして、対象商品を自主回収すると発表しています。
マース ジャパンによると、ビニール状の物質の混入は購入者からの申告で判明。調査した結果、使用原料の包材の可能性があると確認された。返品を受け付ける対象は、「カルカン パウチ 8歳から しらす入りまぐろ 70g」のうち、製品裏面の賞味期限印字が「2018 10 20」の製品。送料着払いで返品を受け付け、製品相当分のギフトカードを後日送付する。
livedoor NEWS
キャットフードの自主回収事件は他の商品でも度々起こっていますが、今回は実際に購入者が発見したということで、安全を求める愛猫家にとっては信頼度が落ちる事件ですね。
カルカンのドライフードの品質も上記に書いたように安全とは言い切れませんし、カルカンは比較的安価で購入できるキャットフードですから、製造ラインに何か問題があるのかと疑ってしまいます。
絶対的に安全なキャットフードを探すには、販売会社が自主回収をおこなっていないか?過去にリコールはなかったか?なども調べて購入した方が良いということですね。
カルカンの口コミ
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カルカンの基本情報
販売元 | マースジャパン |
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容量/価格 | 1.6kg / 580 円(税込) |
定期価格 | なし |
原産国 | タイ |
メイン食材 | 穀類(とうもろこし、小麦等) |
原材料 | 穀類(とうもろこし、小麦等)、肉類(チキンミール、チキンエキス等)、大豆、家禽類、植物性タンパク、油脂類(パーム油、大豆油等)、魚介類(フィッシュエキス等)、野菜類(ほうれん草、にんじん等)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、リン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(クエン酸、BHA、BHT)、着色料(赤102、青2、黄4、黄5)、pH調整剤、保存料(ソルビン酸K) |
成分分析値 | タンパク質:28.0%以上、脂質:10.0%以上、粗繊維:3.0%以下、灰分:9.0%以下、水分:12.0%以下 |
対応年齢 | 成猫用(他年齢対応有) |