ドクターズケア

総合評価
(1.6/5)
香料・着色料不使用 | |
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穀類の安全度 | |
ヒューマングレード | |
体型維持 | |
健康維持 |
ドクターズケアは、猫のストルバイト結石の食事管理を目的に開発された療法食用のキャットフードです。
配合されているミネラルバランスを調整することで、尿のph値を適正にできるように考えられていますね。
商品名に「ドクター」と書かれているだけあって、実際に動物病院でも勧められることもあるようですが、「ロイヤルカナン」や「サイエンスダイエット」に比べると取り扱っている病院は少ないようです。
なぜ療法食と言われているにも関わらず取り扱う病院が少ないのかを掘り下げながら、ドクターズケアの特徴や原材料、安全性を解説していきます。
目次
ドクターズケアの特徴
ドクターズケアは、ストルバイト結石の療法食だけあって、カルシウム0.78%、リン0.80%、カリウム0.63%、マグネシウム0.07%など、他のキャットフードよりもミネラル類の配合量が少ないのが良いですね。
ストルバイト結石の原因として、マグネシウムやリンなどのミネラル類を過剰に摂取することで、尿がアルカリ性に傾き、結晶や結石ができてしまいます。
猫がストルバイト結石になると、食事療法での治療が主になるため、ミネラル類が少ないドクターズケアは療法食として最適と言えるでしょう。
また、着色料や合成の酸化防止剤が配合されていないのも評価できるポイントですね。
療法食と言いながら、添加物を配合していては元も子もないですからね。
しかし、原材料を見るとあまりにも穀類が多すぎますね。
結石になることで、もちろん食事制限は必要ですが、必須栄養素は摂取しておかないといけません。
穀類が多すぎるということは、消化不良を起こしやすくアレルギー体質になってしまうことが考えられるということです。
また、猫にとって大事なたんぱく質も「フィッシュミール」や「ミートミール」「チキンレバーパウダー」と副産物が使用されている可能性もありますね。
特に「フィッシュミール」と「ミートミール」に関しては、何の肉と魚のどこの部位を使用しているのかが分からないため注意が必要です。
最初にも書いたように、ドクターズケアは療法食の特性が強いですから、ストルバイト結石の食事管理の時だけ一時的に食べさせるようにして、日常のキャットフードとしては与えない方が良いでしょう。
ドクターズケアの種類
今回紹介しているドクターズケアは「ストルバイトケア用」ですが、そのほかにもたくさんの種類のキャットフードが販売されています。
基本的にドクターズケアは「動物病院専用フード」として販売されているため、商品ラインナップも療法食がメインとなっていますね。
ドクターズケアの種類
- ドクターズケア ストルバイトケア スタータードライ
- ドクターズケア ストルバイトケア チキンテイスト
- ドクターズケア ストルバイトケア フィッシュテイスト
- ドクターズケア ストルバイトケア ライト
- ドクターズケア キドニーケア チキンテイスト
- ドクターズケア キドニーケア フィッシュテイスト
ドクターズケアの種類を大きく分けると「ストルバイトケア」と「キドニーケア」の 2 種類で、チキン味とフィッシュ味が用意されています。
ストルバイトケアは前述したように、尿路結石の療法食。
キドニーケアは、慢性腎不全に適した療法食となっています。
残念ながら、ドクターズケアに総合栄養食は存在しませんが、普段の食事は栄養バランスのよいほかのキャットフードを食べさせて、尿路結石や腎不全の疑いがあらわれたら、ドクターズケアを食べさせるという与え方がいいでしょう。
ドクターズケアはダイエットには不向き?
ドクターズケアの成分量を見ていると、炭水化物が34.7%と配合量が多いですね。
炭水化物には糖質を摂取できるというメリットがあり、デンプンやブドウ糖が多く含まれています。
しかし、基本的に猫はデンプンを消化吸収できません(ブドウ糖は吸収できます)。
猫は消化を助ける消化酵素のアミラーゼが少なく、小腸での吸収速度が遅いと言われています。
炭水化物は糖質ですから、食べ過ぎると肥満に繋がりますし、消化できないことで胃腸内にデンプンが蓄積されてしまいます。
ドクターズケアを体調管理のときだけ食べさせる分には問題ないですが、もし与えたいと考えている人は期間を決めて与えるのがよいでしょうね。
ドクターズケアの口コミ・評判
ここまでで、ドクターズケアの特徴がわかったと思いますが、飼い主さんが 1 番気になることといえば愛用者の口コミや評判ですよね。
動物病院専用フードとなっているので、病院の処方がないと買うことができないかと思いきや、amazon や楽天などの通販サイトでも購入することができます。
どちらにも、多数の商品レビューが書き込まれていて、楽天に関しては「★ 4.61」とかなりの高評価となっています。
そこで、amazon や楽天の口コミを参考に、ドクターズケアの良い評判と悪い評判を紹介したいと思います。
良い口コミ・評判
尿管結石になったネコ用に購入しました。
他の尿石症用のフードはお気に召さなかったのですが、こちらは問題なく食べてくれます。
合成保存料が入っていないので、安心です。
ただ今までのフードと違って腹持ちが悪いようで、食べる量が増えました。
楽天市場
腎臓病の猫ちゃん用に買っています。粒が小さいので食べやすいと思います。
ただ、すぐに飽きてしまうので、他のものと混ぜながら食べさせています。
amazon
これまで愛猫が泌尿器系疾患になった際は、ヒルズのサイエンスダイエットを食べさせてきましたが、最初の数日だけであとはずっと食べ残し。他の猫も口をつけてくれず、賞味期限が切れてしまう、の繰り返しでしたが、このフードはずっと食べ続けてくれます。もちろん、血尿も出なくなりました。他の子も食べたがるので、きっと美味しいんだと思います。
食べ残さない療養食が見つかってよかったです。
楽天市場
ドクターズケアの良い評判で共通していることは「療法食なのに食いつきがいい」ということですね。
穀類やミールの使用はありますが、人工添加物は入っていないので安全性は高く、味付けもチキンとフィッシュの 2 種類があるので、猫も美味しいと感じて食べているみたいです。
悪い口コミ・評判
原材料は穀物が主に成っている様で高タンパクを必要とする猫に長期間与えて良いのか疑問を感じています。
他のメーカーの物は一切食べようとしないためこちらを与えて居ますが、今後どのようにすべきか思案中です。
楽天市場
最初は食べたのですが、1週間ぐらいで残すようになってしまったので、今は他の商品と合わせやっています。
amazon
ドクターズケアの悪い評判については、やはり穀類の使用を懸念している飼い主さんがいるようです。
また「食いつきがいいのは最初だけ」という口コミも意外に多く、穀類・ミールの影響で、雑味を感じてしまっている猫もいるようです。
ドクターズケアは療法食なので、総合栄養食やプレミアムフードと比べると、食いつきが悪い場合もありますが「病気が軽くなるまでは仕方がない」と割り切って与えるしかないかもしれませんね。
ドクターズケアとロイヤルカナンはどっちがストルバイトケアにいい?
ドクターズケアを調べている中で、尿路結石の療法食として「ドクターズケアとロイヤルカナンどちらが良いのか?」という疑問をもっている愛猫家がとても多いです。
そこで、ドクターズケアとロイヤルカナンの成分を比較して、どちらが尿路結石の療法食として良いのか見比べてみたいと思います。
たんぱく質 31.3%、脂質 16.5%、粗繊維 2.2%、粗灰分 7.3%、炭水化物(N.F.E) 34.7%、食物繊維 4.2%、カルシウム 0.78%、リン 0.80%、カリウム 0.63%、ナトリウム 0.54%、クロール 1.34%、マグネシウム 0.07%、鉄 212mg/kg、銅 13mg/kg、亜鉛 93mg/kg、EPA+DHA 0.16%、タウリン 0.27%
たんぱく質 31.0%以上、脂質1.0 %以上、粗繊維 6.0%以下、灰分 7.3%以下、水分 6.5%以下、食物繊維 12.1%、ビタミン(1kg中)A 23,000IU、D3 700IU、E 640mg、カロリー含有量(代謝エネルギー) 376kcal/100g
パッと見た感じ、ドクターズケアの方が成分量が多いことが分かりますね。
マグネシウムの量も0.07%とかなり低いので、さすがストルバイト結石用という印象です。
それに対してロイヤルカナンは、成分の値が「以上」「以下」とかなりアバウトな表記になっていますね。
もちろんメーカーに問い合わせたら詳しい成分量を教えてくれるかもしれませんが、商品パッケージを見ただけだと判断が難しいです。
尿路結石の処置として、猫の体質や動物病院の先生によって制限しないといけないものが違ってはきますが、制限しながらも必須栄養素を摂取するということに関しては、成分量が多くマグネシウム量が少ないドクターズケアの方が良いでしょう。
また、ロイヤルカナンも療法食としては悪いという訳ではなく、実際に病院で勧められた場合は、その猫にとって最善のフードということになりますので、ロイヤルカナンでも問題ありません。
結果的に、どちらのキャットフードも尿路結石ケアを考えて作られたフードなので、あとは愛猫の好みによって使い分けるのが良いでしょう。
ドクターズケアの口コミ
口コミは 1 件です。
ドクターズケアの基本情報
販売元 | エランコジャパン株式会社 |
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容量/価格 | 500g / 1269 円(税込) |
定期価格 | なし |
原産国 | 日本 |
メイン食材 | トウモロコシ |
原材料 | トウモロコシ、コーングルテン、フィッシュミール、米、全卵粉末、動物性油脂、トウモロコシ胚芽、ミートミール、チキンレバーパウダー、セルロース、フラクトオリゴ糖、フィッシュエキス、小麦粉、ビール酵母、ビタミン類(A、E、K3、B1、B2、パンテトン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄アミノ酸複合体、鉄、コバルト、銅アミノ複合体、銅、マンガンアミノ酸複合体、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール) |
成分分析値 | たんぱく質 29.5%以上、脂質 14.5%以上、粗繊維 3.5%以下、粗灰分 9.0%以下、水分 10.0%以下、カルシウム 0.6%以上、リン 0.5%以上、ナトリウム 0.4%以上、マグネシウム 0.09%以下、タウリン 0.1%以上 |
対応年齢 | 成猫用(他年齢対応有) |
うちの猫が尿路結石になったときに、獣医師さんの指導でドクターズケア食べさせてました。
まぁ、療法食なので良いか悪いかよくわかりませんが、無事結石は治ったので良いフードだと思います。