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猫はヨーグルトを食べる?効果と尿路結石・慢性腎不全のリスクを解説

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ヨーグルトは整腸作用やダイエットなど、健康に役立つ食べ物として知られています。

飼い主さんが食べていると、猫も食べたそうに近づいてきて、テーブルに置いてあるヨーグルトをペロッと食べるなんてこともありますよね。

ただ、飼い主さんの中には「猫ってヨーグルトを食べても大丈夫なの?」と疑問をもつ人も多いことでしょう。

ネットでは、「猫がヨーグルトを食べると尿路結石になりやすい」「慢性腎不全になりやすい」などと書かれているサイトもあり、心配になってしまいますよね。

そこで、「猫はヨーグルトを食べることができるのか?」「猫に対するヨーグルトのメリット・デメリットは?」「尿路結成・慢性腎不全になりやすいのは本当?」など、飼い主さんの疑問を解決していきたいと思います。

猫はヨーグルトを食べることができる?

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まず結論からいうと、猫もヨーグルトを食べることはできます

人間と同様に整腸作用が期待でき、下痢や便秘などのケアに役立ちます。

そもそも、ヨーグルトのメインの成分である乳酸菌は、キャットフードにもよく配合されているため、与えすぎなければ猫にヨーグルトを食べさせても大丈夫です。

分量の目安としては、1 回につき小さじ 1~2 杯程度が最適で、3 日に 1 回ぐらいの頻度で食べさせるのがよいでしょう。

また、牛乳などの乳製品を与えると下痢をする猫もいますが、ヨーグルトには牛乳に含まれる「乳糖(ラクトース)」という物質が少なく、消化不良を起こしにくいといわれているので、お腹が弱い猫ちゃんにも食べさせることができますよ。

猫がヨーグルトを食べるメリット・デメリット

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猫にとっても、ヨーグルトは整腸作用が期待できる食べ物なのはわかったと思いますが、猫は人間とは体の作りが根本的に違う動物です。

そのため、メリットもあればデメリットもあることをきちんと知っておきましょう。

メリット

ヨーグルトの働きで腸内環境が整えば、免疫力がアップします。

「腸は第 2 の脳」といわれることがありますが、これは猫にとっても同じで、体の健康をつかさどっている臓器といっても過言ではありません。

そして、この腸の健康を左右するのが善玉菌ですが、善玉菌が増えることによって腸の動きが活発化し、有害物質の排出を促しやすくなります。

有害物質が少なくなれば、当然健康な体を作ることができるため、免疫力がアップしますよね。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、善玉菌の代表格といわれている成分で、腸内で悪玉菌を退治して腸内フローラ(善玉菌と悪玉菌のバランス)を正常に保つ働きをもっています。

免疫力がアップすれば、風邪をひきにくかったり、外からの細菌の侵入を防いだりと、強い体を作ることができるので、ヨーグルトは猫にとってもメリットがある食べ物といえるんです。

デメリット

猫がヨーグルトを食べるデメリットは、肥満のリスクが上がるということです。

ご存知のとおり、ヨーグルトは脂肪分が多い食べ物なので、与えすぎてしまうことで肥満につながります。

ヨーグルト 100 gあたりの脂質量は約 3.5 gカロリーは 65 kcal程あります。

数値だけ見れば、低いように思うかもしれませんが、ブクブクと太ってしまう可能性はゼロではありませんよね。

最近は、脂肪分 0 などのヨーグルトも販売されているため、ダイエットを考慮した商品もありますが、定番のブル〇リアヨーグルトやビ〇ダスなどは、カロリーが高いので、猫に食べさせるときは与えすぎに注意しておきましょう。

猫がヨーグルトを食べると尿路結石になるって本当?

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ここまでで、猫にヨーグルト食べさせるメリット、デメリットを紹介してきましたが、飼い主さんが 1 番気になるのは「尿路結石が心配」ということですよね。

猫がヨーグルトを食べると尿路結石になりやすくなるというのは聞いたことがあると思いますが、はたして本当なのでしょうか?

そもそも、猫が尿路結石になってしまうのは、マグネシウムやリン、カルシウムなどのミネラル類を多く摂りすぎてしまうことが原因です。

ヨーグルトの中にも、マグネシウム、リン、カルシウムが含まれているので「尿路結石になりやすい食べ物」と噂が広がっていますが、結論からいうと、ヨーグルトが尿路結石の直接的な原因になることは考えにくいです。

というのも、ヨーグルト 100 gあたりに含まれるマグネシウム、リン、カルシウムの量は、

  • マグネシウム:約 12 mg
  • リン:約 100 mg
  • カルシウム:約 120 mg

と、ほんの微量です。

しかも、1 回につき小さじ 1~2 杯程度と分量をきちんと守って食べさせるなら、これよりも少ない数値になります。

もちろん、与えすぎると尿路結石のリスクは高くなりますが、基本的にヨーグルトで結石ができることはほとんどないと考えても大丈夫でしょう

猫の慢性腎不全にはヨーグルトが効果的!?

猫の画像
たまに、「猫が慢性腎不全になったらヨーグルトを食べさせるのがいい」という情報をネットで見かけることがありますが、これは医学的根拠はまったくないため信用してはいけません

そもそも、こんな噂が広がったのは、ヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きで腸内環境が整えば、腎臓への負担を軽くすることができるからです。

腸内環境が悪く、悪玉菌が増殖していると、消化吸収能力が低下し体内に有害物質が増えてしまいますよね。

食べたものがうまく吸収されないと、腎臓が過活動になり負担がかかってしまいます。

そのため、乳酸菌を摂り入れて悪玉菌を減らすことができれば、消化吸収能力が正常に戻り、腎臓への負担が軽くなります。

このような、乳酸菌・腸・腎臓の関係性が独り歩きして、ヨーグルトが慢性腎不全に効くという噂が広がったんですね。

もちろん、ヨーグルトを食べることで、このような働きは期待できますが、そもそもヨーグルト自体に慢性腎不全を改善するような働きはないため、鵜呑みにしないように注意しましょう。

猫にヨーグルトを与えるときの注意点

caution
最後に、猫にヨーグルトを与えるときの注意点をご紹介します。

どんなにヨーグルトが猫の健康にいいといっても、間違った与え方をしていては思わぬ健康被害に発展する危険性もあります。

猫にヨーグルトを与えるときに注意しておきたいことは以下のとおりです。

猫にヨーグルトを与えるときの注意点

  • 無糖のものを与える
  • 低脂肪(無脂肪)のヨーグルトを選ぶ
  • 下痢や嘔吐をしていないかのチェックをする
  • キシリトール(人工甘味料)に注意する

前述していますが、ヨーグルトを食べすぎると肥満につながってしまいます。

そのため、猫に食べさせるときは、無糖のものや低脂肪(無脂肪)のヨーグルトを選んであげるようにしましょう

また、上記の中でもっとも気をつけないといけないことは、キシリトール(人工甘味料)が配合されていないかどうかです。

ご存知のとおり、猫にとってキシリトールは「低血糖」を引き起こす危険な甘味料です。

誤って誤飲してしまうと、嘔吐、ふらつき、虚脱のほかに、肝臓障害が起き、命の危険さえあるものなので、猫にヨーグルトを食べさせるときは、きちんと原材料や成分表を確認するようにしましょう。

まとめ

猫とヨーグルトの関係について紹介してきましたが、適量なら健康にとても役立つ食べ物です。

「ヨーグルトを食べると尿路結石になりやすい」や「慢性腎不全に効く」など、間違った情報が出回っていますが、きちんと正しい知識をもって適量を守り、猫の健康維持に上手に役立ててください。

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